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文化芸術の香り漂う城下町にある小松原ギャラリー

アーチ型の不老橋。和歌祭時に、徳川家や東照宮の人々が通行するために架けられたもの。

和歌山といえば、徳川御三家のひとつ、紀州藩が置かれた由緒ただしい城下町です。なかでも第10代紀州藩主・徳川治宝(はるとみ)は、学問好きで藩士の子弟の教育を義務化し、和歌山城下に学習館・医学館を、江戸赤坂紀州藩邸に明教館などの学問所を開設しました。また文化的事業を積極的に行い、自らも作陶日本画を楽しみ、和歌浦の石橋「不老橋」や「養翠園」と呼ばれる大名庭園を築造するなど、芸術にも造詣が深く風雅なお殿様でした。

海水を取り入れた汐入りの池を中心に配置している全国的にも珍しい大名庭園の養翠園。

  

アーティストの作品発表の場としてお使いください

そんな芸術文化の香り高かった和歌山城近く、和歌山県立近代美術館や博物館とも交差点を隔だてて隣接した場所に、小松原ギャラリーはあります。そこで和歌山芸術文化の振興に少しでも役立てればと、ギャラリー入り口の左側、三年坂通りに面した一面に「Board」と呼ぶ展示コーナーを設置しました。ここでは主に、和歌山に所縁のあるアーティストの作品を展示したいと考えています。
若いアーティストのインキュベーションというには、我々は力不足です。またそれほど広いスペースでも、それほど多くの人が行き交う場所ではありませんが、和歌山のアーティストたちの発表の場になればと思っています。詳しくはメールまたはインスタのDMでご連絡ください。